【体験談】39歳での妊娠と坐骨神経痛|コロナ禍で迎えた初めての無痛分娩での出産

ライフストーリー

初めての妊娠と突然やってきた座骨神経痛

高齢出産は不安がつきものですよね。私自身も、予期せぬ出来事を経験しました。それが「坐骨神経痛」です。それでも何とか40歳で長女を出産。お産は23時間にも及びました。

妊娠とコロナ禍

2021年、私は不妊治療を経て40歳で第一子を妊娠しました。妊娠中の2020年は、新型コロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言が発令され、街の雰囲気は一変。外出自粛が呼びかけられ、在宅勤務が推奨される中で、妊婦生活も静かで制限の多い日々となりました。街に出てもスーパーや薬局しか開いていない状況だったのを覚えています。

勤務先は旅行業。コロナの影響で勤務日数は激減し、在宅勤務も認められたことで、比較的ゆったりとした妊娠期間を過ごしていました。ところが、そんな日々は突然の「坐骨神経痛」によって一変します。

妊娠中に突如現れた坐骨神経痛の激痛

ある日、ソファでテレビを観ていてが立ち上がろうとした瞬間、突然お尻から太ももにかけて激痛が走りました。動けないほどの痛みで、まさに「心臓に突き刺さるような」衝撃。座っていても痛い、立ち上がっても痛い、寝返りを打つのも辛い——日常生活に支障をきたすレベルでした。

すぐにネットで調べると、「妊娠中の坐骨神経痛」と一致する症状ばかり。しかし妊婦ということもあり、治療には慎重にならざるを得ませんでした。マッサージやストレッチも自己判断で行うのは不安があり、結果的に出産まで痛みを我慢していました。幸い、つわりは軽く、勤務日数が減ったおかげでYouTubeやプライムのバチェラーを見て過ごすなど、痛み以外は比較的快適に過ごしていました(笑)。

無痛分娩を選んだ理由と医師の判断

私はもともと痛みに対して非常に敏感な性格で、出産に対する恐怖心も大きく抱いていました。そのため、できるだけ痛みの少ない出産を希望し、迷うことなく無痛分娩を選びました。

坐骨神経痛がある状態でも無痛分娩は可能かどうかを医師に確認したところ、「特に問題はない」とのこと。安心して出産の日を迎えることができました。

出産当日の流れと予想外の展開

出産予定日を過ぎても陣痛が来なかった私は、焦って自宅の階段を上り下りするなどして陣痛を促していました。そして40週5日目の夜、ようやく陣痛が始まり、産婦人科へ。到着時にはすでに子宮口が4cm開いており、すぐに麻酔を投与してもらえました。しかし、安心したのか一度陣痛が弱まり、その後は子宮口がなかなか開かず長時間の待機となりました。子宮口がなかなか開いてこず、陣痛促進剤を投与することになりました。数時間後に陣痛促進剤の投与によって再び陣痛が強くなり、ついには麻酔の効き目が切れかけたタイミングで陣痛のピークが到来。2時間に1回しか麻酔を入れられないという制限があり、私は最大級の陣痛の痛みに耐えることになりました。

ようやく分娩室に入り、助産師さんの指導のもといきみ方を練習。懸命にいきんだ結果、約30分後に無事、第一子となる娘を出産することができました。

陣痛開始から出産までは合計23時間。あと少しで難産と診断されるところでした。

無痛分娩と自然分娩の違いを実感

出産後、助産師さんに「自然分娩の方が早く終わることもありますよ」と言われたのですが、私はもう自然分娩を選ぶ自信がありません。陣痛MAXのあの痛みを再び経験する勇気は、とてもじゃないけれど持てないと感じました。自然分娩を経験されている方々は本当にすごいと思います。尊敬の念しかありません。

出産後も続いた坐骨神経痛

こうして無事に娘を出産することができたものの、坐骨神経痛は改善されるどころか、むしろ悪化していきました。

次回の記事では、出産を終えた40歳の私が、メンタルも身体も限界の中で、坐骨神経痛とどう向き合い、どう乗り越えていったのかをお伝えします。

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