【38歳でAMH0.16】それでも母になりたい。私が不妊治療を始めた理由

はじめに

「もう年齢的に無理かもしれない…」
「AMHが低いって言われたけど、どうしたらいいの?」

そんな不安を抱えている方へ、この記事を書いています。

私は38歳で結婚し、妊活をスタート。
血液検査で「AMH0.16(50歳相当)」という結果を知り、ショックを受けました。
でも、それでも諦めたくなかった――。

最終的には40歳と42歳で二人の娘を授かることができました。
この記事では、AMHの数値に絶望しながらも、前を向いて不妊治療を始めた私の体験談をお届けします。

【どうしても子どもが欲しかった理由】“孤独”と向き合ってきた私の人生

私は一人っ子で、親戚も少なく、子どもの頃から「兄弟いる子はいいなぁ」と感じながら育ちました。
結婚も遅かったこともあって、どこかでずっと“孤独”を抱えて生きてきたんです。

友達が家庭を持ち、「家に帰れば誰かが待ってくれてる」日常を過ごしているのを見ては、羨ましく思う自分がいました。
でも、それは私にはない現実。心のどこかでずっと寂しかった。

実家に帰れば、両親が年を重ねていく姿を見るたびに不安が募っていきます。
「この家に、いずれ私ひとりになるのかもしれない」
そんな孤独がリアルに迫ってくる毎日でした。

職場では同世代の同僚たちが次々と結婚していく中、焦りと不安ばかりが募っていきました。
もちろん独身で人生を楽しむ素敵な女性もたくさんいる。
私も「そんなふうに強く生きられたら」と思ったこともあります。
でも、やっぱり私は「家族をつくりたい」「誰かと人生を分かち合いたい」と心から思っていたんです。それが私がどうしても子どもを望んだ理由です。そして私のような孤独を味わってほしくなかった為、一人っ子ではなく必ず子供は2人産むと強く心に決めてました。

AMHとは?妊活を始める前に知っておきたいこと

AMH(アンチミューラリアンホルモン)とは、卵巣内にどれくらい卵子が残っているかを推測できるホルモンの値のこと。
血液検査で簡単に調べられ、特に30代後半から妊活を考えている人にとっては、妊娠に向けた大切な指標になります。

私も妊活を始めようとしたタイミングで、同僚からAMH検査の存在を聞き、軽い気持ちで受けてみました。


AMH0.16と診断された日のこと

検査結果を聞いたとき、先生の口から出た言葉は、

「これは50歳相当の数値です。すぐに体外受精を考えた方がいいです」

というものでした。あまりに衝撃的な数字に、正直その場では頭が真っ白に。
「まさか、そんなに少ないなんて…」
健康診断で引っかかったこともなかった私は、「すぐに妊娠できるだろう」とどこかで楽観的に思っていたのです。


「自然に授かれる」と思っていた自分とのギャップ

家に帰ってから、涙が止まりませんでした。
「なんで健康なのに…なんで私ばっかり!」と悔しくて、悲しくて。

でも悩んでいる時間すら惜しいと感じるほど、不妊治療は時間との戦いです。
私は気持ちを整理して夫に相談しました。


夫と医師の言葉が、私を前へと進ませた

夫は驚くほどあっさりと、「不妊治療してみてもいいと思うで」と受け入れてくれました。
不安でいっぱいだった私にとって、そのひと言がどれだけ救いになったか分かりません。

さらに、産婦人科の先生がこう言ってくれました。

「卵は1個あればいいのだから。絶対に大丈夫だから!」

この言葉に、私は大きく背中を押されました。
「1個でいい」――それなら、私にもまだチャンスがあるかもしれない。そう思えたのです。


AMHが低くても妊娠できる?

多くの人が誤解していますが、AMHの数値が低い=妊娠できないでは決してありません。
AMHは卵子の「数」を表すもので、「質」ではないのです。妊娠するには卵子の「質」が一番大切です。

確かに治療のハードルは上がりますが、卵子が1個でも排卵すれば妊娠の可能性はある。
希望を捨てる必要はありません。


不妊治療を始める前の私に伝えたいこと

  • 不妊治療は決して怖いものではない
  • AMHの数字に振り回されないで
  • 悩むより、まずは一歩踏み出してみて

年齢も数値も、人と比べるものではありません。
「子どもが欲しい」と思うその気持ちが、最初の一歩になると私は信じています。


まとめ|AMH0.16でも妊娠への道はある

  • 不妊治療は「怖いもの」ではなく、未来のための選択
  • AMHが低くても妊娠を目指すことはできる
  • 医師や家族の支えが、前向きな気持ちにつながった

次回は、私が実際に経験した体外受精の流れや心の変化について詳しくご紹介します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました